2018年05月24日 修理・分解・工具

初代iPhoneからの伝統!?ゴリラガラス

このエントリーをはてなブックマークに追加
Large thumb gorilla 1893013 960 720

ゴリラガラスのタフさを表現するゴリラ。改良型のゴリラガラス2開発時にはゴジラガラスにしよう、との案があったとか…

ゴリラガラスとは?

ゴリラガラスとは米国のコーニング社が開発した強化ガラスの名称です。アルミノケイ酸ガラスという素材が使われており、強度はプラスチックの数十倍といわれています。このガラスの売りは薄さもそのひとつ。一説には0.5㎜前後の薄さにすることができるといいます。ゴリラガラスはiPhoneのボディの薄さと軽さ、操作性の高さに寄与しています。

iPhoneがゴリラガラスを採用したワケ

約10年前、Appleは初代iPhone開発中に、ポケットの中で金属製のカギが試作品の硬質プラスティックの表層を傷つけてしまうことを問題視しました。製品の表面を硬質ガラスに変更することでこれを解決しようとしたのです。
スティーブ・ジョブスはガラスメーカーのコーニング社で開発されたが、活用法がほぼ見つからず眠ったままになっていた素材(ゴリラガラスの前身となる)に着目、iPhone製造のためコーニング社のCEOに働きかけ量産を依頼しました。その後、コーニング社の強化ガラスは改良されゴリラガラスというブランド名になり、現在にわたりiPhoneのディスプレイに採用され続けています。
2017年現在のゴリラガラスのバージョンは5に進化していますが、最新のiPhone7には当時最新だったゴリラガラス4が採用されているようです。ゴリラガラスはiPhoneだけでなく他のAndroidスマホなどにも搭載されていますが、大半のスマホは前世代のゴリラガラス2やゴリラガラス3が使われています。ゴリラガラス4はこれら前世代のものに比べて約2倍の強度を持っているとされています。

実はガラスの強度は鉄より高い!?でも弱点が…

普通のガラスは割れやすいので「もろいもの」と思いがちですが、あらゆる実用素材のなかで強度が高いものとなっています。窓など建材に使用されているのはそのため。いくつか条件はありますが、実はガラスの強度は鉄より高いとか。
ではガラスはなぜ割れるのでしょうか。ガラスは正面からの圧迫(圧縮)には大変強い特性があります。しかし、ガラスをはじめ物体は力を与えられると変形します。衝撃で力の加わった箇所の周辺部は引っ張られて広がったり伸びたりしますが、ガラスの場合この引っ張られる力に弱く、強い衝撃を与えると簡単に割れてしまうのです。

Large thumb why 234596 960 720

ゴリラガラスは普通のガラスとどう違う?

ゴリラガラスは強化ガラスの一種です。強化ガラスは引っ張りに対する脆弱性を改善したガラスのことです。普通のガラスの表面を熱処理し圧縮加工して一般的なガラスの3~5倍の強度を持たせています。この表面の層がガラスにキズがつくのを防ぐのです。ただし、圧縮層を超えた割れ(破壊)が起こるとガラス内部に存在する引っ張り力によりガラスは瞬間的に粉砕してしまいます。強い衝撃によるガラスの飛散を防ぎ被害を低減できるという利点も備えています。
ゴリラガラスと一般的な強化ガラスとの違いは、ゴリラガラスは表層にイオン交換処理を施しているので、さらに割れ(破砕)にくくなっているというところです。コーニング社は改良をさらに進めており、スマホに要求されるタッチ性能の高さ、曲げても折れない強度を追及しています。

そんなに丈夫なら保護フィルムはいらない?

技術に詳しい人の間では保護フィルムは不要だという人が多いようです。というのは、保護フィルムを貼らないほうが使用感がいいため。
ゴリラガラスは強度がとても高く、爪で操作してもキズがほとんどつきません。また、ガラスに付いた汚れをふき取りやすくする加工がされており、汚れ防止のためのフィルムをつける必要性がありません。ほかにも、ディスプレイの破損の遠因となる砂ぼこりがつかないような加工がされています。砂ぼこりはディスプレイに細かいキズをつけたり、ディスプレイの視認性を低めますが、ゴリラガラスはこれらを滑らせガラス上にとどまらないようにします。ただし、屋外使用が多い方はホコリの完全排除は難しいので保護フィルムをつけたほうがいいでしょう。
万一のときにディスプレイを取り換えするコストを考えると保護フィルムはつけるべきと考える方が多いでしょうが、ゴリラガラスは機能性が高く、以前のモデルほど心配はいりません。せっかくのiPhoneの操作性や美しい質感を保護フィルムで半減させるのはもったいない。
ただし、保護フィルムは落下などで起こるディスプレイガラスの飛散や思わぬケガの防止という一定の効果は見込めると思います。または、フィルムの機能(のぞき見防止など)を積極的に使いたい人向けとなるでしょう。

でも、過信は禁物!強度の高いゴリラガラスでも破損は起こる!

iPhoneに搭載されているといわれるゴリラガラス4は、1メートルの高さから落としても問題がないとメーカーから公表されています。にもかかわらず、それ以下の高さから落としたiPhoneの画面破損が相次いでいます。iPhoneの落下トラブルは、メーカーの実験のようにディスプレイの表面にまんべんなく力がかかる場合ばかりではありません。局所や一点に強い力がかかるとゴリラガラスでさえ耐えきれないことが多いです。
少しのヒビだからと使い続けると破損が拡大して、他の故障や思わぬケガを誘発することがあります。ちょっとしたキズやヒビを見つけたら無理せず修理に出すことをおすすめします。

Large thumb sand sculpture 774467 960 720

シルバーガレージではこちらの店舗でiPhone修理を行っています。

iPhone修理の際には是非お越しください!